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2010年7月アーカイブ

2010年7月27日

心臓の仮縫い

『心臓を入れる鞄を作っていただきたいの』
 女の台詞。


暗闇の中、ただ一点。 ロウソクのあかりだけが 向こうの世界とこちらの世界をつなげている。
  鞄職人が魅せられたもの、女性客の注文。 それは自分の心臓を包み込む鞄。彼女の外側にある心臓の動き、危うさ、暖かさ、そして血液の流れるうごきまで。。。、とても情報が少ないぶん朗読の言葉に入りこむ。作る人の危険すぎる領域に、ごくりとし、まるで今ここにあるかのようなつややかな皮膚感覚、細かなディティールに
脳内イマジネーションがかきたてられる。

 傍観者と演者の距離はしっかりとあるのに、あるけれど ときどきその距離感が交差し
触ることの無いはずのもにふれてしまったようで、私の手の先にまで 妙なあたたかさと
余韻がいつまでもつつ"いた。

RIMG0168.JPG


踊読 心臓の仮縫い
朗読+踊らないダンスで描く  
 小川洋子の短編=心臓の仮縫いは、自分の世界にとじこもりがちな鞄職人のもとを
ひとりの女性客が、珍奇な鞄の注文に訪れる物語。

朗読 : 手塚恵 構成 / サイレントダンス : タナカアリフミ 
キャンドル : 河合悠  ディレクション : 尼ケ坂 今枝和仁


尼ケ坂サロン
8/1 sun 開場18:30 開演19:00
www.amagasaka.com
                                text by niira